就職活動において、志望動機を考えることは必要不可欠です。
決して大げさではなく、基本的に面接では「志望動機」を尋ねられ、面接を通過できるか、内定をとれるか、まで関わってきます。
そこで、本日は、このブログを見てくれている方に内定を取るための「志望動機の考え方」について書いていきたいと思います。
この考え方を試して頂ければ、少なくとも業界を横断して内定を取ることができます。
筆者は出したESは25社全て通過、全社2次面説まで進み、内定も10社頂きました。つまり、会社の向き不向きなんて関係なく、内定を取る準備をしっかりすれば、内定を取れる人間は取れるということです。ぜひ、御覧頂いて、参考にしてもらえればと思います。
結論を先取りすると、企業にとって志望動機はそこまで重要ではありません。というのも、未来のこと(志望動機)なんて、捏造したければ捏造できるからです。
志望動機として重要なことは、
「この学生がどんな状況で力を発揮できるのか」
「この学生はどんな状況でモチベーションが高まるのか」
で、この2つを上手く伝えていくことが志望動機になります。
簡単にいえば、志望動機はその学生がその企業で働きたい理由です。
働きたいという想いは、「その企業に自分のやりたいことがあり、やりたいことをするとモチベーションが上がる、モチベーションも上がれば一番力を発揮できる」という風に繋がっていくはずです。
忘れないでください、企業は戦力を求めています。
企業のファンを求めているわけではないのです。実際に企業に能力のある人を入れ、力を発揮させ、生み出される利益を求めているのです。
ゆえに、志望動機を聞かなくても、「どういう軸で就活をしてるのか」や「どういうことをやりたいのか」、「一番うれしい瞬間はどういうときか」などを聞き、「モチベーションの源泉」を尋ねて自分の所と合致しているのかを調べられれば十分なのです。
志望動機は意味が無いという理由は、面接官がただ単純に「志望動機は?」と学生に聞いても、学生は「作った志望動機」を話すだけで、生産的ではないからです。
自分の身を振り返ってみていかがですか。無理やりひねり出したWEBの先輩たちの受け売りを並べるだけで不毛じゃありませんか。もしくはOBの受け売りなことはありませんか。
企業もそのことに薄々気づいてきています。ESに志望動機を書かせる企業も少なくなりましたし、今年は大手総合商社の住友商事ではES自体課しませんでした。理由はOBに書かせたESを持ってくるだけで意味がないためだそうです。
ともかく、志望動機をエントリーシートや面接で質問するよりは、その学生が一番力を発揮できる環境、場面をしっかり把握して、そのような環境、場面がその企業にあるかどうかを判断した方がよほど生産的です。 企業はいまそのように考えて質問を練っています。
つまり、「自分はどんな状況で力を発揮できるのか、どんな状況で一番モチベーションを上げるのか、どんな状況で一番エネルギーを注げるのか」が重要です。
その「モチベーションの源泉を見つけ、それを軸に、そういった環境がある企業を志望する」のが内定を得るための志望動機として必要不可欠なことです。
また志望動機は、業種を軸に作るものではありません。一見、バラバラな業種の企業を受けているようでも、上の軸を基準にしていることを説明すれば、面接官も納得します。
例えば、自分の企業を選ぶ上での軸が「個人に裁量が大きい仕事ができるか(商社志望に多い)」だとしたら、どんな職種でもそういう企業はあるはずです。また「モノがなくて個人の力を武器に戦う仕事(金融志望に多い)」だとしてもそういう仕事ができる業界は色々とあります。
たとえば、小売業の正社員登用なら一国一城の主ですし、IT営業やSEだって個人の力で戦っています。視点を変えてみると、色々な企業があることに気付きます。
そういった 「個人に裁量が大きい仕事ができる」「個人の力を武器に戦う」環境が、本当に、自分にとって一番モチベーションが上がり、一番エネルギーを注げるのであれば、そういう環境のある企業に入れれば別に入社後も楽しんで仕事ができますし、力を出せますしね。
就職活動における必須質問「大学生活で力を入れてきたことはなんですか」についても、心からモチベーションが上がることなら、そんな環境のもとで何かに精力的に取り組んできているはずです。面接の内容と志望動機の一貫性はここで保たれるのです。
横道にそれますが、よく、「志望動機が書けない!」と就活生から相談されることがあります。志望動機が書けないのも当たり前です。志望してないんですから。しかし、上のように自分の志向を把握して何に惹かれるかを考えれば、何も企業ごとに志望動機をコロコロ変える必要なんてありません。
自分の企業を選ぶ基準を軸に、その企業が当てはまる部分をクローズアップさせて志望動機を書いてください。これまでの様に、無理やり志望動機を作るよりも、上の方法で書いていけば、本当にその企業を志望しているので、面接でも説得力ある受け答えができます。企業ブランドや安定性なんて忘れましょう。
自分が力を発揮できない所の面接を無理に受けることは、面接に通らないばかりか、万が一入社できても入社後に不幸がやってきます。そのうち窓際族です。
ただ、企業が志望動機を聞く場合、学生の志望度を本人の口で語らせることで図るという意図が多いようです。 最終面接に近くなると多いです。その時には、「なぜこの業界なのか(他の業種じゃできないことなのか?」「なぜその企業なのか(他の企業ではダメなのか)」を論理的に説明する必要があります。 この部分に関しては、前回の記事を参考にしてみてください。
企業ごとに志望動機を作らなくてもいい、と言いましたが、それは受ける企業のことを知らなくていいということではありません。
その企業が自分の軸と合っているのか、そういった環境があるのか、そういったことはしつこいくらいに調べなくてはなりません。
自分の軸に合った企業、そういった企業に就職できれば本当に幸せです。
上記を意識して企業選びをして、こういう理由から自分の軸に合うという風に志望動機を伝えていって下さい。
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参考に、人事向けの本と就活生向けの本を紹介します。
●「Q. 志望動機を聞かない面接ってどんなの…?」
下記は、人事向けの導入本で、「コンピテンシー面接」という近年流行りの面接手法を紹介しています。どのように、運用するのか、どう学生を判断するのか、について書いてあるので、一読しておくと面接官の視点について学べます。
(※出会い:日本生命の人事懇談会で人事の方から紹介を受けました)
購入前にネットでどんなものか確認したい肩はこちら↓へ
参考URL:採用官向けサイト「面トレ:コンピテンシー面接の紹介」
参考URL:All About「熱い学生が就職採用される理由:コンピテンシーとは」
●「Q.実際に企業の環境ってどう判断するの?」
自分と会社を5つの観点から簡単に比較できるアイデアがあります。
決して大げさではなく、基本的に面接では「志望動機」を尋ねられ、面接を通過できるか、内定をとれるか、まで関わってきます。
そこで、本日は、このブログを見てくれている方に内定を取るための「志望動機の考え方」について書いていきたいと思います。
この考え方を試して頂ければ、少なくとも業界を横断して内定を取ることができます。
筆者は出したESは25社全て通過、全社2次面説まで進み、内定も10社頂きました。つまり、会社の向き不向きなんて関係なく、内定を取る準備をしっかりすれば、内定を取れる人間は取れるということです。ぜひ、御覧頂いて、参考にしてもらえればと思います。
内定の取れる志望動機とは:「能力の源泉を伝える!」
結論を先取りすると、企業にとって志望動機はそこまで重要ではありません。というのも、未来のこと(志望動機)なんて、捏造したければ捏造できるからです。
志望動機として重要なことは、
「この学生がどんな状況で力を発揮できるのか」
「この学生はどんな状況でモチベーションが高まるのか」
で、この2つを上手く伝えていくことが志望動機になります。
簡単にいえば、志望動機はその学生がその企業で働きたい理由です。
働きたいという想いは、「その企業に自分のやりたいことがあり、やりたいことをするとモチベーションが上がる、モチベーションも上がれば一番力を発揮できる」という風に繋がっていくはずです。
忘れないでください、企業は戦力を求めています。
企業のファンを求めているわけではないのです。実際に企業に能力のある人を入れ、力を発揮させ、生み出される利益を求めているのです。
ゆえに、志望動機を聞かなくても、「どういう軸で就活をしてるのか」や「どういうことをやりたいのか」、「一番うれしい瞬間はどういうときか」などを聞き、「モチベーションの源泉」を尋ねて自分の所と合致しているのかを調べられれば十分なのです。
志望動機がいらないのは捏造だからです
志望動機は意味が無いという理由は、面接官がただ単純に「志望動機は?」と学生に聞いても、学生は「作った志望動機」を話すだけで、生産的ではないからです。
自分の身を振り返ってみていかがですか。無理やりひねり出したWEBの先輩たちの受け売りを並べるだけで不毛じゃありませんか。もしくはOBの受け売りなことはありませんか。
企業もそのことに薄々気づいてきています。ESに志望動機を書かせる企業も少なくなりましたし、今年は大手総合商社の住友商事ではES自体課しませんでした。理由はOBに書かせたESを持ってくるだけで意味がないためだそうです。
ともかく、志望動機をエントリーシートや面接で質問するよりは、その学生が一番力を発揮できる環境、場面をしっかり把握して、そのような環境、場面がその企業にあるかどうかを判断した方がよほど生産的です。 企業はいまそのように考えて質問を練っています。
つまり、「自分はどんな状況で力を発揮できるのか、どんな状況で一番モチベーションを上げるのか、どんな状況で一番エネルギーを注げるのか」が重要です。
その「モチベーションの源泉を見つけ、それを軸に、そういった環境がある企業を志望する」のが内定を得るための志望動機として必要不可欠なことです。
面接に一貫性を持つこと、再現性を訴えることが大切
また志望動機は、業種を軸に作るものではありません。一見、バラバラな業種の企業を受けているようでも、上の軸を基準にしていることを説明すれば、面接官も納得します。
例えば、自分の企業を選ぶ上での軸が「個人に裁量が大きい仕事ができるか(商社志望に多い)」だとしたら、どんな職種でもそういう企業はあるはずです。また「モノがなくて個人の力を武器に戦う仕事(金融志望に多い)」だとしてもそういう仕事ができる業界は色々とあります。
たとえば、小売業の正社員登用なら一国一城の主ですし、IT営業やSEだって個人の力で戦っています。視点を変えてみると、色々な企業があることに気付きます。
そういった 「個人に裁量が大きい仕事ができる」「個人の力を武器に戦う」環境が、本当に、自分にとって一番モチベーションが上がり、一番エネルギーを注げるのであれば、そういう環境のある企業に入れれば別に入社後も楽しんで仕事ができますし、力を出せますしね。
就職活動における必須質問「大学生活で力を入れてきたことはなんですか」についても、心からモチベーションが上がることなら、そんな環境のもとで何かに精力的に取り組んできているはずです。面接の内容と志望動機の一貫性はここで保たれるのです。
横道にそれますが、よく、「志望動機が書けない!」と就活生から相談されることがあります。志望動機が書けないのも当たり前です。志望してないんですから。しかし、上のように自分の志向を把握して何に惹かれるかを考えれば、何も企業ごとに志望動機をコロコロ変える必要なんてありません。
自分の企業を選ぶ基準を軸に、その企業が当てはまる部分をクローズアップさせて志望動機を書いてください。これまでの様に、無理やり志望動機を作るよりも、上の方法で書いていけば、本当にその企業を志望しているので、面接でも説得力ある受け答えができます。企業ブランドや安定性なんて忘れましょう。
自分が力を発揮できない所の面接を無理に受けることは、面接に通らないばかりか、万が一入社できても入社後に不幸がやってきます。そのうち窓際族です。
志望動機を聞かれる場合の注意:
ただ、企業が志望動機を聞く場合、学生の志望度を本人の口で語らせることで図るという意図が多いようです。 最終面接に近くなると多いです。その時には、「なぜこの業界なのか(他の業種じゃできないことなのか?」「なぜその企業なのか(他の企業ではダメなのか)」を論理的に説明する必要があります。 この部分に関しては、前回の記事を参考にしてみてください。
さいごに
その企業が自分の軸と合っているのか、そういった環境があるのか、そういったことはしつこいくらいに調べなくてはなりません。
自分の軸に合った企業、そういった企業に就職できれば本当に幸せです。
上記を意識して企業選びをして、こういう理由から自分の軸に合うという風に志望動機を伝えていって下さい。
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参考に、人事向けの本と就活生向けの本を紹介します。
●「Q. 志望動機を聞かない面接ってどんなの…?」
下記は、人事向けの導入本で、「コンピテンシー面接」という近年流行りの面接手法を紹介しています。どのように、運用するのか、どう学生を判断するのか、について書いてあるので、一読しておくと面接官の視点について学べます。
(※出会い:日本生命の人事懇談会で人事の方から紹介を受けました)
購入前にネットでどんなものか確認したい肩はこちら↓へ
参考URL:採用官向けサイト「面トレ:コンピテンシー面接の紹介」
参考URL:All About「熱い学生が就職採用される理由:コンピテンシーとは」
●「Q.実際に企業の環境ってどう判断するの?」
自分と会社を5つの観点から簡単に比較できるアイデアがあります。
自分に「合う」「合わない」を考えるのに非常に役立ちます。
(※リクルートのインターンの際に講演を聞き非常に参考になった)
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参考URL:プレジデント「2社で迷ったらぜひ、5社落ちたら絶対読むべき就活本」連載記事
参考URL:読書録:2社で迷ったらぜひ、5社落ちたら絶対読むべき就活本
(※リクルートのインターンの際に講演を聞き非常に参考になった)
購入前にネットでどんなものか確認したい肩はこちら↓へ
参考URL:プレジデント「2社で迷ったらぜひ、5社落ちたら絶対読むべき就活本」連載記事
参考URL:読書録:2社で迷ったらぜひ、5社落ちたら絶対読むべき就活本