飲み会の中で自分の「座右の銘」について話す機会があった。
座右の銘とは「常に自分の心に留めておいて、戒めや励ましとする言葉のこと」である。
座右の銘は、自分の拠り所を示す一言なだけに、自分のあり方が誤解なく伝えられるよう、相手に端的に自分を抽象化して伝えられるものであるべきだろう。そのため予め考えて心に留めておかないと、きちんと自分を伝えられない。
就職活動でもそうだった。
「おっ!こいつすごいなって思う座右の銘を教えて」なんてことを、某知恵袋で尋ねても意味が無い。自分を一言に抽象化することに意味があるのだから。
相手が知らないような「すごそうな四文字熟語や格言」を辞書やネットで検索して伝わらないから意味が無い。自分を一言で相手に伝えることに意味があるのだから。
では、私の座右の銘はなんだろうか。
飲み会を振り返ってみると、尊敬する友人たちが面白い座右の銘をあげていた。
人付き合いが広い友人は、「風林火山」の軍旗で有名な戦国時代きっての名武将、武田信玄(1521~1573年)の『人は城、人は石垣、人は堀』を座右の銘としていた。意味は「勝敗を決するのは城や石垣などではなく人である」ということである。人のつながりを大切にして、所属もばらばらな人を束ねて五十数人規模のパーティーを企画し続けて楽しむ友人らしい座右の銘だった。
ひたむきに努力する友人は、S・スマイルズ(1812~1904年)の『天は自ら助くる者を助く』を座右の銘としていた。意味は「人に頼らず自分自身で努力する者には、天が助け、幸福をもたらす」ということである。
さあ、私の座右の銘はなんだろうか。
就職活動のときは、孫武の兵法書から『彼を知り己を知れば百戦殆うからず』の言葉を借りて座右の銘としていた。意味は「敵についても味方についても情勢をしっかり把握していれば、幾度戦っても敗れることはない」ということである。
自分の限界を理解し、相手のことを徹底的に調べ、最適の戦略を分析で導き出して戦う。これが今までの自分の成功パターンの一つだった。そして、孫武の、情報を最重要視し、戦いを避け、最適な戦略で戦いに挑む姿勢が自分と重なったため座右の銘としていた。
しかし今、自分のアイデンティティが「戦うこと」に偏りすぎているのではないだろうかと感じている。
卒業を前に、もう少し座右の銘というものを考えてみたいと思う。
今の所「天は自ら助くる者を助く」が一番しっくりくるなと感じている。
それぞれの個性が浮き出ていて面白い。
座右の銘とは「常に自分の心に留めておいて、戒めや励ましとする言葉のこと」である。
座右の銘は、自分の拠り所を示す一言なだけに、自分のあり方が誤解なく伝えられるよう、相手に端的に自分を抽象化して伝えられるものであるべきだろう。そのため予め考えて心に留めておかないと、きちんと自分を伝えられない。
就職活動でもそうだった。
「おっ!こいつすごいなって思う座右の銘を教えて」なんてことを、某知恵袋で尋ねても意味が無い。自分を一言に抽象化することに意味があるのだから。
相手が知らないような「すごそうな四文字熟語や格言」を辞書やネットで検索して伝わらないから意味が無い。自分を一言で相手に伝えることに意味があるのだから。
では、私の座右の銘はなんだろうか。
飲み会を振り返ってみると、尊敬する友人たちが面白い座右の銘をあげていた。
人付き合いが広い友人は、「風林火山」の軍旗で有名な戦国時代きっての名武将、武田信玄(1521~1573年)の『人は城、人は石垣、人は堀』を座右の銘としていた。意味は「勝敗を決するのは城や石垣などではなく人である」ということである。人のつながりを大切にして、所属もばらばらな人を束ねて五十数人規模のパーティーを企画し続けて楽しむ友人らしい座右の銘だった。
ひたむきに努力する友人は、S・スマイルズ(1812~1904年)の『天は自ら助くる者を助く』を座右の銘としていた。意味は「人に頼らず自分自身で努力する者には、天が助け、幸福をもたらす」ということである。
さあ、私の座右の銘はなんだろうか。
就職活動のときは、孫武の兵法書から『彼を知り己を知れば百戦殆うからず』の言葉を借りて座右の銘としていた。意味は「敵についても味方についても情勢をしっかり把握していれば、幾度戦っても敗れることはない」ということである。
自分の限界を理解し、相手のことを徹底的に調べ、最適の戦略を分析で導き出して戦う。これが今までの自分の成功パターンの一つだった。そして、孫武の、情報を最重要視し、戦いを避け、最適な戦略で戦いに挑む姿勢が自分と重なったため座右の銘としていた。
しかし今、自分のアイデンティティが「戦うこと」に偏りすぎているのではないだろうかと感じている。
卒業を前に、もう少し座右の銘というものを考えてみたいと思う。
今の所「天は自ら助くる者を助く」が一番しっくりくるなと感じている。
経営者の座右の銘
気になった大企業経営者の座右の銘一覧表
参考までに、経営者の座右の銘を一覧にしてみた。それぞれの個性が浮き出ていて面白い。
尾崎 元規
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天佑は常に道を正して待つべし
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花王社長
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長瀬 富郎
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天佑は常に道を正して待つべし
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花王創業者
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池田 守男
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一粒の麦 (聖書)
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資生堂社長
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田中 毅
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為せば成る 為さねば成らぬ何事も
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富士重工業社長
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張 富士夫
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風林火山
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トヨタ自動車社長
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神谷 正太郎
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1にユーザー、2にディーラー、3にメーカー
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トヨタ自動車販売社長
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山内 康仁
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日常の些事に命あれ
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アイシン精機社長
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荒川 詔四
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ベストを尽くせば必ず良い道が開ける
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ブリヂストン社長
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鍵山 秀三郎
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10年偉大なり、20年畏るべし、30年歴史なる
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イエローハット創業者
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上条 清文
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着眼大局 着手小局
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東京急行電鉄社長
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葛西 敬之
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信無くば立たず
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JR東海社長
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石田 札助
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恒産なき者は恒心なし
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国鉄監査委員長
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藤 洋作
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仕事に学び 人に学ぶ
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関西電力社長
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芦田 昭充
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知行一致
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商船三井社長
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新谷 功
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在平素
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川崎汽船会長
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吉田 吉蔵
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一針入魂
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吉田カバン創業者
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坂元 龍三
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平常心是道
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東洋紡社長
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大橋 光夫
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不動心
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昭和電工会長
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荒蒔 康一郎
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日々新たに
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キリンビール社長
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佐治 信忠
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悠々として急げ
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サントリー社長
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丹羽 宇一郎
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行動、攻撃、静観
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伊藤忠商事社長
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野間口 有
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粗にして野だが卑ではない
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三菱電機社長
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町田 勝彦
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ナンバーワンよりオンリーワンをめざせ
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シャープ社長
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嶋村 輝郎
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為せば成る
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ニコン社長
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山口 俊郎
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うそをつかないこと
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セブンイレブン社長
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上田 準二
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冬きたりなば春遠からじ
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ファミリーマート社長
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新浪 剛
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率先垂範
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ローソン社長
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江頭 邦雄
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天に事うる心
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味の素社長
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牛久 崇司
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人間万事塞翁が馬
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キッコーマン社長
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鈴木 豊
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強くなければ生きていけない。
優しくなければ生きていく資格はない
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キューピー社長
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浦野 光人
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冷静な頭脳と温かき心
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ニチレイ社長
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村井 利彰
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言行一致
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ニチレイ社長
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渡辺 美樹
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夢に日付を
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ワタミフードサービス社長
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田辺 茂一
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親子は他人、兄弟は虫けら
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紀伊国屋創業者
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この企画は、優良企業の社長の「座右の銘」が一面に並ぶ圧巻の広告である。
これはキヤノンがプリンターの販促を兼ねて始めたもので、優良企業の社長さんたちの言葉を自社のカラープリンターで出力して額に入れ、「これだけ綺麗にプリントできますよ!」とアピールし、「どこかに飾っておいてください」⇒「できたら、プリンターを買ってください!」というストーリーの企画。
下記の本『社長、曰く。』は、全国2500社を超える経営者の方の「座右の銘」を集めたこの企画を幻冬舎がまとめたもの。2500名の社長が心血を注いで導き出した言葉や信念だけに噛みごたえがある。
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